【小学校】家庭訪問と個別懇談の違い
目次
1学期の初めに、ほとんどの地域で家庭訪問が行われます。
また、1学期の終わりには、個別懇談があるのではないでしょうか?
大きな学校では、「希望者のみ」などもありますが、家と学校で話す理由っていったい何があるのでしょうか?
また、保護者は、どういう気構えをもっていればいいのでしょうか?
家庭訪問と個別懇談の違い
家庭訪問の目的
まず、家庭訪問の大きな目的は3つ。
① 子どもの家での様子を聞くこと
② 家の場所を把握すること
③ どんな家やどんな環境で過ごしているのかを見ること
大きく分けてこんな感じです。
特に、家の場所をしっかりと把握することで、緊急時にすばやく学校(担任)は動くことができます。
また、家の雰囲気なんかを見ることで、その家の環境を見ています。意外とここが重要です。最近は減りましたが、子ども部屋をチェックしたりも昔はしていました。
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家庭訪問では家での様子を話すこと
(担任が)家庭訪問へせっかく行っても、学校での様子を事細かく聞いてしまう保護者の方がいます。
これは、本当にもったいないです。
そもそも1か月(実質15日程度)で、すべての子どもの様子を正確に把握できる先生は、それほどいません。
また、子どもも新学期が始まって、学校では、まだまだ様子を見ていることでしょう。
つまり、いろいろ聞いたとしても、その程度レベルの様子しか聞くことはできません。
家での様子や教育方針などを話す中で、自分の家を知ってもらうことにつとめましょう。
また、健康面や気を付けていただきたいことなどをしっかりと伝えましょう。
家庭訪問では、学校の先生が受け身的な立場でいいのです。
人数の多い学校だと、せいぜい10分ほどの時間しかありませんから。
個別懇談の目的
個別懇談の目的も大きく3つ。
① 1学期の様子を伝えること
② 長期休みに入るにあたって気を付けてほしいことを連絡する
③ 学校との関係を築く
家庭訪問とは対照的に、1学期の学校での様子を中心にお話をして保護者の方と共有することが目的です。
あと、長期休み中に気を付けてほしいことなどをお伝えします。
こちらも人数の多い学校だと10分程度しか時間のとれない学校が多いです。
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個別懇談では学習や生活について共有すること
個別懇談では、主に学習について聞くことが主でいいのですが、そもそも学習について心配があったのなら、学期の途中に相談をしておくことをお勧めしておきます。日本の学校の先生のほとんどは、本当に一生懸命な先生が多いです。
学習について不安を相談しておけば、その子どもが自信をもって取り組めそうな専用のプリントを用意してくれたりすることもあります。個別に放課後に学習をみてくれることもあります。ただし、これらは、その先生の気持ちで動いているものです。そうしてくれて当たり前と思わないでくださいね。また、結婚している先生とそうでない先生とでもできる範囲が物理的に変わります。
あと、生活面で心配な方は、そのことについてこちらから聞いていきましょう。
本来、個別懇談の先生には10分の中で決まった流れでお話される先生がほとんどです。
つまり、保護者は受け身になってしまって終わることが多いです。
残り数分前に、「何かありませんか」と聞かれても話すことができません。
この10分で深く聞きたいと思っても聞く時間はあまりありません。
特に心配なことがあり、話として長くなりそうなら、先に聞いておきましょう。
家庭訪問も個別懇談も時間が短すぎると思う人へ
もし、学校が指定された時間で短いと思われる場合は、別日に学校の先生と約束をしても大丈夫です。
当然、こちらから学校へ足を運ぶ方が先生は助かります。
最近は、学校の先生の仕事量の多さもニュースで報道されるほどになり、気を使われる方も多くなりました。それはそれで先生方にとってもありがたいことです。しかし、遠慮ばかりしていて、ことが大きくなってからでは、結果として先生も大変になります。
学校側にこうしてほしいとか要求ばかりすることは度が過ぎると良くない(まずは家庭側でできることを考えるという意味)ですが、様子を伝えることは特に問題はありません。
例えば
「学校から帰ってきたら、しんどいということが多くなった」
→(教師)もしかしたら、委員会の仕事がしんどいのかな?学級でいろいろがんばっているけどがんばりすぎているのかな?人間関係をもう少しよくみてみよう。
「宿題をしなくなった」
→(教師)もう少し宿題でほめてあげようかな。宿題の量を考えてみようかな。
「進学を目指していて塾の宿題が多くなった」
→(教師)学校の宿題の量を少し減らしてあげようかな?少し字が乱れてきていたけど大目に見てあげようかな?
など。
先生も、学校での様子だけで子どもを判断せずに家での様子を含ませることで、より子どもの性格を理解できることも多いのです。