副業で動画編集はやめた方がいい

久しぶりの更新です。なぜ、久しぶりになったのかというと動画編集の仕事をしていたからです。

動画編集を2か月(実質半年)やってみて、副業には向いていないなと思いました。

当然、向いていると感じる人もいると思います。そのあたりも含めてレポートさせていただきます。

 

 

動画編集が副業に向いていない理由

 簡単に説明すると、初期投資がそれなりにかかり、はじめは特に望む金額に手が届かず、働く時間はかなり長くなることが理由です。以下、詳しく説明します。

 

1.初期投資が高い

 まずスペックのいいパソコンが必要になります。最低でも10万以上はします。Macや他の用途でも使うとなると20万円ぐらいは必要です。また、ほとんどの動画編集では、アドビのプレミアプロというソフトでの編集を要求されます。そのソフトは、サブスクで2700円ぐらい毎月払う必要があります。そうすると、編集の練習をしているだけでも、お金がかかってきます。また、スキルを身に付けるために無料で情報を集めてチャレンジすることもできますが、かなりの時間が必要でしょう。スキルを学校で身に付けるたりするだけでも、10万円単位でお金がかかります。

 合計すると、最低でも、初期投資は、25万を越えてきます。また、仕事をしていない間もサブスクでお金を払い続けることも痛い所です。

 

2.時給が安い

 動画編集は、1本〇円と、成果報酬での契約がほとんどです。とくに初めのうちは、単価の安い仕事しかとることはできません。スキルが低いと、それ以上に、仕事を手にするまでにも時間がかかってきます。はじめのうちは、時給100円にも届かないぐらいで仕事をすることもざらです。慣れてきても、時給は、2~300円ぐらいでしょう。何度も言いますが、手にした金額からサブスクの分を引くともっと単価が低くなります。

 

3.動画編集者に求められることが多すぎる

 動画編集者は、動画編集をすることが仕事ではあるのですが、最近は、タイトル(キャッチコピー)を考えたり、10分ぐらいの動画を1分にまとめる力(どこを残してどうつなげていくか)、サムネイルを作るなど、動画編集だけのスキル以上に求められることが多い気がします。慣れてくれば、それなりに熟せるようにはなると思いますが、時間で考えると、これらのことをするのだったら、単価を上げてほしいところです。

 

4.最大値が決まってくる

 動画編集は、どんなに簡単な仕事でも、1つを作るのに、最低5時間はかかります。長いものだと20時間近く。副業で1日5時間をとられるとかなりきついので、結局日をまたいで仕事をすることになるでしょう。そう考えると、1か月にできる動画の本数には限りがあり、どんなにがんばっても単価の安い限り、1か月の副業収入はしれています

 

5.ときどき締め切りが厳しい案件が入ってくる

 これは、契約しているところでいろいろ条件はあるでしょうが、ときどき、夜に案内が来て、締め切りが明日というのもあります。副業で隙間時間にやりたいと思っていても、こういう案件は隙間時間ではなく、がっつり睡眠時間を削るしかなくなります。隙間時間にするはずだった仕事が、がっつりと自分の休日にも入り込んでくる感じです。

 締め切りが厳しい場合は単価を上げてくれるところもあるとは思いますが・・・。私のところは、それがないです。

 

6.安定して仕事がなく仕事を頂けなくなることもある

 動画編集を志している人は本当に多く、変わりはいくらでもいるのが現状です。逆に、すべてを完璧にこなせる人は少ないので、そちら側になれば、かなり重宝されて、たくさんの案件を頂き、逆に困るぐらいになるでしょう。しかし、ほどほどの動画編集をする人は、たくさんいるので、ミスが続いたり、単価を上げようと交渉したりすると、案件を頂けなくなる可能性があります。どうしても、副業レベルで動画編集をしていると、そこまで技術が上がらなかったり、ミスが多くなったりする可能性があるので、安定して仕事を頂けない可能性があります。その可能性がある以上、どんなに忙しくてもいただいた案件を断ることができにくいといえます。

 私も同じミスが続いてしまい、そういわれて首を切られそうになったことがあります。

 

 

実際の私の動画編集にかかった経費と収入

 半年の様子

 8月 動画編集を勉強する

    講義代 15万(消費税抜き)

    旅費  4000円

    パソコン 約10万

    プレミアプロ 2700円

 9月  動画編集の練習をする

    プレミアプロ 2700円

 10月 動画編集の練習をする

    プレミアプロ 2700円

 

 11月 案件を探し応募する

    案件獲得に向けて試験動画づくりを依頼される(無償)

    プレミアプロ 2700円

 

 12月 案件を頂き1か月働く

     約50時間で稼ぎ 6000円

     プレミアプロ 2700円

 1月 約70時間で稼ぎ 15000円

     プレミアプロ 2700円

 

どうでしょうか。収入は、黄色くラインを引かせてもらっている部分だけです。それ以外は、すべて出費です。普通にアルバイトすれば、時給1000円は頂けます。つまり、動画編集に慣れてきた1月でも、70時間で時給250円ほどで働いていることになります。

 

補足

 今は、単価が1番安いフェーズなので、単価が上がっていき、さらに技術も上がっていけば…という感じですが、時給換算にしたら、300~400円ぐらいになり、もしかしたら、500円いけば、かなり優秀な動画編集者ではないでしょうか。当然、センスなどがあり早く到達する人もいるでしょうが、副業間隔でそこまで到達するには、かなりの長い時間がかかると思います。

 

 

動画編集が向いている人

1.自分がやりたいときに働きたい人

 普通に副業でアルバイトなどをする場合は、どうしても決まった時間に働く必要があるので自由度が低くなります。

 その点、パソコンさえあれば、どこでもいいという動画編集は、時間も場所も縛りがないです。

 

2.仕事と仕事の合間にやりたい人

 パソコンさえあればどこでもできる動画編集は、例えば、自営業などをしていて、仕事時間だけど仕事がない隙間時間などができる人には向いている仕事の1つです。ただ、隙間・隙間と仕事をしていると、ミスが多くなりがちなので気を付ける必要があります。

 

3.パソコンを長時間やっていても苦ではない人

 私自身がそうです。パソコン作業はそんなに苦ではありません。ただ、はじめの1か月は、とても肩が凝りました。

 

4.今は経験を積んでいつかは動画編集を本業にしたい人

 これは、当然ですね。動画編集の需要は常にあります。

 

 

動画編集とはどんな感じで仕事をするのか

 まず、素材として動画を受け取ります。そして、ほとんどの場合は、プロマネと言って、見本のようなものを頂き、それと同類の動画編集をすることになります。音声以外の効果音や挿入画像を頂けることもありますが、ほとんどの場合は、自分がその素材を持っている必要があります。また、挿入する画像は、自分でフリーサイトなどから集めることが多いです。

 そして、不必要な部分をカットして、テロップを入れ、画像を挿入したりアニメーション等でアクションをつけ、BGMや効果音(SE)を入れていきます。最後に、音量調整や色調整をして出来上がりです。

 

 

副業で動画編集はやめた方がいいのまとめ

 とにかく、すぐにでもお金を稼ぎたい人にはお勧めできず、しかも、長く携わったからといって、大きなお金になる可能性は大変低いのが現状です。正直、1日2~3時間どこかで働かせてくれる場所があるなら、そちらの方がましでしょう。例えば、スーパーの品出し時間とかで募集していることがあります。また、夜だったらパチンコ屋さんの清掃のしごとなど。

 長い時間をかけてもいいという人。手に職を付けておきたいという人以外は、副業で稼ぐには、動画編集は向いていません。パソコン1つでできる仕事は他にもたくさんあります。そちらをお勧めします。

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