子どもがあまりしゃべらない!何かの障害かも?と不安なあなたへ

子どもがあまりしゃべらない!何かの障害かも?と不安なあなたへ

大学院で学校心理・発達健康教育を学んだJJです。

子育てをしていると、同じぐらいの仲間から、

「JJの子って、よくしゃべる?」

「女の子?」

と。

 

2才ぐらいになると、あまりしゃべらないと不安になるようです。

また、男の子と女の子なら、女の子の方がよくしゃべる傾向があると思っているようです。

 

だいたいこういう相談をしてくる人は、子どもがしゃべらなくて不安になっている人が多いので、比べないように、「うちの子も、あんまりしゃべらないよ。」と伝えるようにしています。

 

今回は、子どもがしゃべらない原因を考えて、その解決策をお伝えします。

 

 

子どもがしゃべらないことを周りと比べない!あせらない!!

いきなり、心構えからお伝えするのもなんですが、でも、そうなんです。

たしかに、ママ友とかができて、交流していると、

「同じ年なのに、すごくよくしゃべることができているわ。それに比べて、うちの子は・・・」

と不安になりますよね。分かります。でもね・・・、

比べない

焦らない

これが、基本です。

よく言われるのは、2才ぐらいから2単語ぐらいでしゃべるとか、3才ぐらいになると、ある程度、しゃべれるとか言われていますが、それは、目安です。

歩くようになるのが、1才までにそうなる子もいるし、1才以上かかる子もいます。

確かに、たった数ヶ月違うだけで、子どもの発達は違うということです。

逆に、同じ年齢でも、できることは違うということです。

だから、安心してください。

 

 

子どもがしゃべらない!何か障害があるの?

まず、障害があるかないかの調べ方をお伝えします。

基本的に、子どもがしゃべれるようになるために必要な能力は

〇耳が聞こえること

〇理解ができること

〇コミュニケーションが取れること

の3つです。

 

【1】耳が聞こえるかどうかのチェック

例えば、チャイムの音がなったときに反応しているか?名前を読んだときに振り向いたりするか?

でチェックしてください。これで、反応していれば、耳は聞こえているということです。

 

【2】理解できているか
例えば、「〇〇してきて」と、簡単なことをお願いします。

「これをすててきて」とか、「これをお父さんに届けて」とか。

そうしたことができるなら、理解する力はあります。

 

【3】コミュニケーションがとれるかのチェック

これは、よく慣れている家族(親)と遊んだ時に、

「はいどうぞ」と言ったら、受け取ったり、逆に、「これちょうだい」と言ったときに、「どうぞ」と渡したりできるかで確認します。

2才ぐらいのときに、これらのことができるのであれば、言葉が少ないことを気にすることはありません。

少しずつ増えてきます。

次は、環境について考えてみましょう。

 

 

子どもの語彙力とコミュニケーション能力が高まる方法

【1】反応が大事

たとえば、あなたが

「何しているの?」

と、私に話しかけたとします。

それに対して、私が無視をしたり、「別に・・・」と、そっけない態度をとったらどう思いますか?

いい気はしないですよね。もっとしゃべりたいと思いませんよね。

それは、子どもも同じです。子どもも、自分がアクションしたことに対して、しっかりとした反応があることで、次のアクションが生まれるのです。

小さい頃は、このアクションも何を求めているのか分かりません。でも、何か自分がしゃべったら、お家の人(親)が何かが返ってくる。

この積み重ねが、子どものコミュニケーション能力を育てるのです。

言葉が少ないときは、子どもは、どんどん指をさします。

「なんで」と、なんでも問いかけます。

面倒です。難しいこともあります。

それでも、しっかりと声をかけてあげます。

 

【2】話しかける

赤ちゃんのころは、聴覚が優位に働いています。

とにかく理解している、していないは別として、赤ちゃんのころからどんどん話しかけましょう。

これが、1番大事です。文章は少ないですが、本当に1番大事です。

 

 【3】テレビは一方向なので工夫が必要

テレビは、いろいろなことを教えてくれます。映像もあるので、赤ちゃんのころでも、じーと見ています。

しかし、テレビは一方向です。小さい頃は、何らかのアクションを見せても、すぐにテレビに対してのアクションはなくなります。

つまり、受け身です。これでは、コミュニケーション能力は高くなりません。

もし、可能なら、一緒にみましょう。すると、テレビを通して、お家の人とコミュニケーションをとれます。

また、テレビのつけっぱなしはやめましょう。

テレビがついていると、家でのアクションやコミュニケーションの機会が減ってしまいます。

スマホなども同じです。

テレビこそ、うまく使う工夫が必要です。

 

【4】声の出るタッチペン

子どもは、ボタンを押すと音がでたりするものが大好きです。

単純に音が好きではあるのですが、自分が行動すると何か音が鳴るというものは、やはり反応なのです。

例えば、勉強などに使う音の出るペンなどは、語彙力もあげることができます。

ライオンをtouchすると、「ライオン、ガオー」と、説明してくれる便利なペン。

そんな教育グッズなどは、遊び道具としても子どもは、どんどん楽しみます。

楽しみながら、絵と声(音)で、どんどんインプットしていきます。

使い方は、2才前ぐらいには、使いこなすとまではいかないけれど、使えるようになります。

 

 

我が家の子どもの様子

我が家の子どもは、発達段階を考えても、小さいうちからよくしゃべっていました。

上の子は、少なくとも、1才3か月ごろの動画をみても、お手伝いのときに

「どうぞ」「あーとー(ありがとう)」など。

下の子も、今はまだ1才10か月ですが、1才8か月ごろには、2単語どころか、普通にしゃべっています。

当然、子どもなので、正しく発音できていないこともよくありますが・・・。

なぜ、我が家の子どもは、はやくからしゃべることができたのか?

当然、すべての子どもがそうなるとは限りませんが、気を付けてきたことがあります。

〇話しかけること

〇絵本をよく読んでいること

〇反応をしっかりとすること

〇テレビをつけっぱなしにしないこと(テレビを見せていないわけではありません)

です。

これらをしっかりと実践して、本当に小さい頃から、子どもとどんどんコミュニケーションをとってくださいね。

 

 

改めて反応の大切さをお伝えします

随分前に、テレビで、東大生の子どもをもつ親ばかりが参加した企画がありました。

その中で、アルファベットを指さしたら、お家の人が発音して教えていたそうです。

すると、お皿や服など、ありとあらゆるところの文字をさし始め、2才のころには、アルファベットをすべて覚えていたと言いうのです。

当然、アルファベットだけではありません。ひらがなやカタカナなども、どんどん覚えていき、数字も読めるようになっていたというのです。

そして、車のナンバーを足し算したりする遊びも、やり方がわかれば、どんどんやっていたと。

これも、親が文字に興味を持った瞬間、ちゃんと反応したからこういう成長をしたのだと思われます。

 

また、教育現場でも、よくある「怒る(叱る)」という場面でお話します。

怒られるのが好きな子はいません。でも、子どもは、親が好きです。先生が好きです。

やっぱり、先生とコミュニケーションをとりたいものです。

でも、上手くコミュニケーションをとれない子もます。

だから、悪いことをした⇒怒られる(反応)も、立派なコミュニケーションなのです。

つまり、うまくコミュニケーションをとれない子に対して、ほめたりせず、悪いことをしたときだけ、先生が反応をする。

だから、無意識に、気を引くために、悪いことを繰り返すようになる・・・・・・・のです。

これをふまえて・・・

悪いこと(人を傷つけたりすることは別)をしたときは、うすい反応で短く怒る。

逆に、いいことをしたときに、大きい反応で声も大きくリアクションをして褒める。

すると、子どもは・・・・・・・、そう。

良いことをするようになるのです。

これは、特に、10歳ぐらいまでの子どもに対しては、あるあるです。

反応は、本当に大事です。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

子どもがしゃべらないと、不安になる気持ちは分かります。

でも、焦らず成長を待ってあげましょう。

まだ、子どもが小さいなら、どんどん環境を整えて、親が変わりましょう。

必ず、子どもも変わります。

 

 

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