子どもが縄跳びを跳べない!誰でも縄跳びがとべるようになるステップ5

子どもが縄跳びを跳べない!誰でも縄跳びがとべるようになるステップ5

大学院で学校心理・発達健康教育を学んだJJです。

教員生活の中で、縄跳びがとべなくて困っている子を何人か見てきました。

 

特に、若い頃は、どう指導していいのか分からなくて、先輩教師に聞いても

「リズム感がないとね・・・」

「とにかく練習していたら跳べるようになるよ」

など、具体的な方法はなく、練習しかないのかあと思って、とにかく跳ばせていました。

それでも、一向にうまくならない。

 

あるとき、1冊の本に出会います。

それが、「フープとびなわ」でした。

 

フープとびなわは、高畑先生が考案したもので

その名の通り、フラフープを使って練習します。

 

この本を読んだときは、自分のクラスに跳べない子がいなかったので、跳べなくて困っている子がいる先生を探し、3年生の子に教えることにしました。

すると、2日ほどで、前とびの連続跳びが、20回以上できるようになりました。

 

先生も、本人も、親も本当に喜んでくれました。

今回は、何年も前とびができなかった子が、すぐにできるようになったフープとびなわのステップをお伝えしたいと思います。

 

 

子供がなわとびをとべない!縄跳びを教えるのが難しい理由

そもそも縄跳びができない理由って難しいんです。先に述べたように、「リズム感」は必要です。

それ以外にも、縄を回す支点が「肘」になっていないことや、「縄を跳ぶのではなく、跳んだところに縄を通すというイメージになっていない」など。

でも、これを言葉で指導しても、小さい子は、そもそも理解できない。また、指導する側も、どういう風に言葉をかけていいのか分からないのです。

 

フープとびなわの良いところは、とにかくゆっくりとできること。縄跳びは、くにゃくにゃなので、ゆっくり回せないし、空中で止めることはできません。

その点、フープはプラスチックで固いですから、途中で止めることができます。子どもも、イメージしやすいのです。

 

 

 

なわとびが跳べるようになる!準備するもの

・U字に切ったフラフープ

これだけです。サイズが変えられるフラフープというのもあります。これだと、切る必要もなく、あとでフラフープとしても遊べるのでおすすめです。

 

 

だれでもなわとびが跳べるようになるステップ5

跳べない子は、そもそもイメージができません。

すべて、お家の人が見本になって同じことをしてあげてくださいね。

 

【1】基本姿勢を作る

最初にフープをへその高さで逆手に握ります。

つま先立ちで,脇を軽く閉め,両足を揃えて,背筋を伸ばします。

指導者は、子どもの正面に立ち見本をみせてあげましょう。

①自分のかかとを極端に上げ下げする。
②極端なつま先立ちになる。

「しっかりと顔をあげて、今の姿勢をキープしましょう。」
この指示で顔が正面に向き,背筋が伸びます。軽く脇を閉めることを体感できます。

 

【2】くつたたき練習

【1 】ができるようになったら、子供が自分の靴の先を勢いよく叩くように回す「くつたたき」を教えます。

回すだけで、ジャンプはしません。つま先に回したフープを当てるのです。

「靴をバシッバシッとたたきます。10回やりますよ。いっしょに数えるよ。」
このような靴叩きを繰り返すことで,自然に脇が閉まり,肘支点を習得していきます。

 

【3】バシッ・トンとび練習

フープとびなわを回旋して,靴の先を叩き,「トン」と言いながら飛び越す「バシッ・トンとび」を教えます。

【2】と同じようにつまさきにフープが当たったらバシッ!そして、トンと言って跳びます。
「基本姿勢のま・ん・ま,バシッて,靴をたたいて,トンっ言って,跳びます。バシッ トンって言いながら跳ぶんだよ!」

これも、お家の人が見本を見せることで、子どもはイメージがわいてきます。なわとびを跳ぶリズムを作ります。

 

【4】クルットンとび練習

【3】ができたら,「靴をたたかないで跳んでみよう」と指示して,「バシットン」から「クルットン」に言葉も変えます。
このとき,フープで靴も地面もたたかせないようにし,素早く回旋させます。
どうしても,タイミングがつかめない場合は,子供の側方に立ち,子どもが跳躍する瞬間にフープとびなわをくぐらせて、いっしょに回してあげるといいですよ。

 

【5 】実際に跳んでみる

【4】までスムーズにできるようになったら、実際に縄跳びを持って跳んでみましょう。

リズムができてくると、ある程度の練習で跳べるようになっているはずです。「肘」が支点になって、縄を跳ぶイメージがフープによってできたからです。

ただし、なわとびのリズムは、すぐにつくものではありません。

急に、20も30も跳べるようになるわけではありません。

しかし、続けていれば、これまで以上のスピードで感覚を掴んでいきます。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

なわとびを跳ぶために、なわとびで練習していても跳べるようにならない場合、体の使い方を学んでいけるフープとびなわは、おすすめです。

ほかにも、そもそもジャンプが両足でできなかったり、つま先をうまく使えないなど考えられると思います。

その場合は、遊びの中で、いろいろジャンプする経験をさせるといいと思います。

きっと今の親世代は、ほうっておいてもできるようになると思っている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、現在の学校教育は、授業時間が少なく、教科の内容・種類も増えています。

そうなると、どうしても点数で表せられない体育が、昔以上に削減される傾向にあります。

特に、運動会や水泳など、春、夏は体育をしっかりやって、寒くなる冬は減らすという感じになりやすいのです。

また、子どもたちも、昔のように「なわとびを持って外遊び」ではなく、それ以外の過ごし方を好む子が増え、放課後もゲームを中心に遊んでいる子が多くなりました。

だからこそ、家庭の力が大きく影響します。

なわとびの前とびは、小学校へ上がるまでにできるようにしてあげたいですね。

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