子どもに合った靴の大切さ

みなさんは、子どもの靴をどんな視点で選んでいますか?

・値段

・デザイン

・好み

・機能性

・足の大きさに合ったもの(or 成長も考えて少し大きめのもの)

優先順位はそれぞれ違ったとしても、この5つといったところが主だと思います。

今回は、現役整体師の私が、みなさんに子どもの靴の大切さについてレポートしたいと思います。

 

 

そもそも靴の役割とは何なのか

 はだしで歩く方が健康的なことは周知のとおりです。

 足の裏の感覚が発達して、体の流れや運動能力などを高めてくれるからです。

 現在、靴は、アスファルトを歩くためには欠かせないものです。

 怪我や熱や冷たさなど、いろいろなものから守ってくれます。

 つまり、足のケガから身を守るために必要だったのが靴というわけです。

 しかし、最近は、ファッションアイテムとしての靴の役割が大きくなってきました。

 ヒールや厚底など、スタイルを良く見せるためのものとしての靴もあったり、インソールやクッション性を高めることで、足の疲労軽減や運動サポート機能まででてきています。

 当然、それらの機能があることでのメリットもあるのですが、健康という思考、つまり本来の目的である歩くための機能としては、どうなのでしょうか?

 最近は、若い子たちの「外反母趾」や「浮指」「偏平足」なども多くなってきています。運動不足という部分とともに、そもそも合った靴を履いていないから、うまく足を使えなくなっている(正しい歩行ができていない)という部分も指摘されています。

 

 

子どもに合った靴とは

 こうした部分は、子どもに親が伝えてあげないと、子ども自身で気づくことはほとんどありません。

 最近は、小さい幼児が、おしゃれなヒールやサンダルを履いている姿も見るようになりました。でも、それは、今まさに成長している途中の子どもに適切なものなのでしょうか?

 「瞬足」という子ども用の靴を作っている「アキレス」という会社が、足育シリーズという靴を発売しています。

そのホームページの中で、

~以下アキレスのホームページより~

「本来、足は歩くことで正しく成長をしていくものです。しかし歩く機会が減ったことにより、子どもの足の成長が「足本来のもの」から遠ざかりつつあるのではないでしょうか。
アキレスでは、子どもの健やかな成長のためにはヨチヨチ歩きの時期からの「足」づくりが何より重要だと考えます。成長過程の子どもの足には極力負担をかけず「はだしに近い感覚で歩くこと」、そして「人間が持つ足本来の機能を取り戻し、足の正しい育成を促すこと」、これこそが足を育てる=足育(そくいく)というアキレス独自の理念なのです。足育シリーズをはじめとして、全ての瞬足シリーズはBABYからJUNIORまですべての靴にその理念を生かし、足を育て、楽しく歩く・走ることの普及に取り組んでいます。 」

~以上アキレスのホームページより~

 

とあります。私もその通りだと思います。

はだしに近い感覚で歩けることが、人間の本来必要な機能の発達に重要であり、子どもの成長を正しく促せると思います。やはり、靴は、合った靴を履くべきであり、5要素の中でも一番大事だと思います。

 

 

子どもに合った靴の選び方

① 足の大きさを必ず測定する

 これは、絶対にしてください。親戚やお友達からもらった靴を履くにしても、履かせて感覚的にあっているかどうかというのは、小さい子にはわかりません。

 靴屋さんやスポーツ店に行って、必ずはかりましょう。

 あと、もっと正確に測ることができる足型測定などを実施しているところもあります。

 靴屋さんとかでアナログに測定するのではなく、最新機器を使って足の形を測定してくれます。

 

 

② 少し大きめではなく今合っている靴を選ぶこと

 少し大きめの靴を選ぶ理由は、ほとんどの人が、成長しても履けるようにという視点だと思います。

 当然、子どもはどんどん大きくなるし靴を買うお金のことを考えたらもったいないと思うかもしれません。

 少しだけ大きめならまだわかりますが、つま先ががばがばの大きすぎる靴になっていませんか?

 最近は、メルカリやジモティなどで、靴を売ることができます。ノーブランドの靴は売りにくいですが、ちょっと有名な会社(アキレス、ナイキ、アシックスなど)の靴なら売りやすいです。履きつぶすのではなく、どんどん新しいものを買っていくことで、逆に、安い値段でそのときの子どもの足に合った最高の靴が常に履けている時代を過ごすことができます。

(例) ナイキの4500円の靴を30%OFFセールの3150円で買った

    ↓

    1年間履いて、1000円(利益)で売ったすると、ナイキの靴を2150円で履けたことになります。

 また、兄弟やだれかにあげることで、3000円で買った靴が、3000円以上の役割を果たしてくれたりもします。

 靴の寿命を長引かせることでそうした価値が長引くというメリットが大きくあるからこそ、靴の手入れをするようになり、さらに靴をきれいに使い続けることができます。

 

 

子どもに合った靴の大切さのまとめ

 特に女の子なんかにはかわいらしい靴を履かしたくなるものです。

 でも、正しく成長させてあげる環境づくりは親の仕事です。ちょっとピアノの発表会があるからとか、式に出るからということで、そのときだけ、おしゃれな靴を選んであげることはいいですが、普段からそうした靴を選ばせていると、前記に述べたような足の弊害を生むことになりかねません。また、足からバランスを崩してしまうと、体全体に歪みや痛みの原因を作ってしまうこともあります。それは、運動面はもちろん、将来の負の財産になってしまうかもしれません。

 正しい靴の大切さをしっかりと親が認識して、子どもに伝えていきましょう。

 

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