【2度と悩まない!】最強の子育て術
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2度と悩まない!最強の子育て術
アラフォーおじさんことJJです。私は、教育心理・発達健康の勉強を大学院で学び、修了しました。
とくに、力を入れて研究したのが、「子どもの主体性」です。
きっと、このブログを読んでくださっている方は
「子どもをどうやって育てたらいいのか?」
と、悩んだことがある方ではないでしょうか?
多くの書籍のタイトルに
「ほめて育てる」 「怒らずに育てる」 「上手な叱り方」
などのキーワードが目立ちます。
でも、「怒ることも必要だよね」「甘く育てたら弱い子になるのでは?」
と心配な方も多いのではないでしょうか?
結局、どうやって育ててればいいのか?その答えのヒントになればと思います。
子育てで悩まなくなる大事なポイント
(1)その場しのぎの結果は必要ない!ゴールはもっと先にある!!
子育てのポイントは、中学、高校生あたりで、子どもが自立することです。
つまり、小学生までは、おもいっきり失敗させていいんです。
失敗しないようにレールをひくのではなく、そのときに、どっしりと構えて最低限の支援をすればいいのです。時には、頭を下げることも必要です。子育てに悩むのではなく、子どもと一緒に成長(親としての成長)を楽しめることが大事です。
ゴールは、もっと先!中学、高校で自立すれば、きっと、親離れを自然としていく子どもになると思います。
(2)どうすれば、子どもは自立していくのか
子どもが自立するために、必要なことは、「自分で考える力」を身につけることです。
では、どうすれば、「自分で考える力」が身につくのか?
① ポイント1 「どうしてだと思う?」「なんでだろうね?」と親が問かける。
自分の人生を成功させることは、「最高の質問を手に入れること」と言われています。これは、コーチングの理論でも証明されています。
よくアニメやドラマなどで、こんな場面があります。
主人公が、ピンチに立った時に、心の中で・・・
・おれは、本当にこれで終わっていいのか?
・俺の夢はなんだった?
・本当にやりたいことはなんだ?
というような、疑問形が多くないですか?そして、そのあとは、必ずといっていいほど、軽快な音楽と、大逆転(前進行動)する主人公が描かれます。
わたしたちも、ここまでではないですが、「さて、今からどうしようかな?」と、ふと考えることも多いと思います。つまり、私たちは、自分に問いかけることで、思考を焦点化することができるんです。
人生の分岐点に経ったときにこそ、『自分で考える力=自分に質問する力』を身につけることが自立に向かうことなのです。
でも、小さい子どもにそんな力がありません。
だから、親が変わりに質問してあげるのです。
②ポイント2 考えさせるくせをつければいい!親が答えを言い過ぎないことが大事!!
遊んでいて水をこぼした
△「なにしてるの?遊んでいるからでしょ!」
○「どうして、濡れているんだろうね。」
お父さんが困ってイライラして、子どもをしかった
△「なにしてるんや!お母さんにあやまれ!」
○「お父さんは、どうして、(あなた)に○○って言ったのかな?」
子どもがご飯を食べない
△「なんで食べないの?早く食べなさい。おやつなしよ。」
○「どうして食べたくないの?」→受け止めてから、「分かった」
「どれくらいやったら食べれる?これくらいやったら食べれる?」
子どもがなんでもかんでも質問してくる①
親「○○したらあかんやろ」
子「なんであかんの?」
親「どうしてだと思う?」
子どもが質問してくるとき②
子「なんで、葉っぱが赤くなったの?」
親「どうしてだと思う?」
こんな感じです。 始めのころは、子どもも「わからない」ということも多いと思います。「わからない」といったときは、答えを言ってもいいし、本とかで調べられることだったら「家に帰ってから調べてみようか」と言いましょう。
そうこうしているうちに、自分なりに考えるようになります。
そして、出た答えも面白いです。でも、子どもなりに、理由を考えているので、すごいなあと思うことも増えてきます。違っていても、「(あなた)は、そう考えたんだ。なるほど。」と認めてあげればいいんです。
そして、調べられることや体験できることはやってみたり、答えを言っとく方がいいなあと思うことは、しっかりと教えてあげます。でも、それも、お父さんが上から教えるだけでなく、ここにこう書いてあるよと本を見せてもいいでしょう。
③ ポイント3 叱るポイントだけ柱を作っておく
躾というと、怒ったり説明したりして、正しいことを教えるというイメージがあると思います。確かに、そうした側面は必要です。命に関わるようなことや、いじめ、何度言ってもダメなことをするなど。
人は感情で怒ります。でも、その基準を持てばいいのです。もう1度いいます。
・命に関わるようなこと(自分や人も含めて)をしているとき
・いじめ
・何度も同じダメなことを繰り返すとき(失敗でなく)
この3点だけでいいのではないでしょうか?
あと、私が付け加えるとすれば、
・わがままでお母さんを困らせているとき
これは、私が助けてあげるというか、気づかせるためにやります。怒るというより、必ず口を出しますね。自分の絶対譲れない基準です。
つまり、上記意外は、質問返しが多いですね。
子育てで悩まないご褒美の有り方
(1)「〇〇をしたら、〇〇をあげる」は子どもの気持ちをだめにする
小学生のとき、「100点取ったら〇〇買ってあげる」と言われたときがありました。すると、勉強をがんばるんですね。でも、100点を取ったときはどうでしょう?純粋に頑張れたことを喜べるでしょうか?
「やったー!これで〇〇を買ってもらえる」
って思うでしょうね。
「運動会で、1位になったら・・・」「習い事で、〇〇ができたら・・・」
ついつい、子どものやる気を出してあげようとご褒美を親が言ってしまうことがあります。
でも、これは、子どもにとって本当の力にはなりません。
こんな実験がありました。
幼稚園で、遊ぶ時間によくお絵かきをする子たちを集めて実験をしました。
- Aグループは、お絵かきをしていた子たちを、ほめる。
- Bグループは、お絵かきをしていた子たちを、お絵かき頑張ったねといって、プレゼントをあげる
- Cグループは、お絵かきをする前に、お絵かきしたら、プレゼントをあげるねと言ってから、お絵かきをする
さて、この結果は、数日後はどんな様子になったと思いますか?
A、Bのグループは、やっぱりお絵かきが好きで休み時間もやっていたそうですが、Cグループの子たちは、お絵かきをするこが少なくなったそうです。
なぜ、こうなったのか?
Cグループの子たちは、「お絵かきするから、また、プレゼントちょうだい」となったのです。つまり、「お絵かきが好きだからお絵かきをする」のではなく、「プレゼントがほしいから、お絵かきをする」となり、「プレゼントをくれないなら、お絵かきをしない」になってしまたのです。
A,Bの子たちは、純粋にお絵かきを楽しんでいるというわけです。
もう分かりますね。
「〇〇ができたら、プレゼント」は、そのときに効果はありますが、そのあとからは、子どものほうから「〇〇できたら、〇〇買ってよ」ってなりますね。「買ってくれへんのやったら、やる気が出ない」となります。
勉強は、勉強の努力をほめてあげましょう。そして、終わってから、今回は、100点だったからではなく、「今回は、よくがんばっていたね。お母さん見ていたよ」と言って、ぎゅっと抱きしめたり、ときには、子どもの好きな料理をふるまってあげましょう。
(2)嫌いなことにやる気を出させるには?
(1)は、好きなことややるべきことの時は、いいですが、そもそも子どもにやる気がない場合はどうしたらいいのか?こんどは、こんな実験で説明しますね。
だいたい同じぐらいの学力の小学生に、テストでこんな実験をしました。
- Aのグループ テストの結果を何も言わなかった
- Bのグループ テストの結果をほめた
- Cのグループ テストをがんばっていたことをほめた
そして、このあとに、難しいテストと簡単なテストを用意して、どっちにチャレンジするかという実験です。さて、どうなったと思いますか?意外な結果です。
Aのグループは、難しい方、簡単な方もだいたい同じぐらいとりました。
Bのグループは、簡単な方をとる子が多くなりました。
Cのグループは、難しい方をとる子が多くなりました。
どうしてこうなったのか?
Bは、結果をほめられたので、次も結果を出さないとと思う子が増えて、簡単なテストをとり、結果を出そうとした。Cのグループは、結果は気にせず、がんばろうと思って難しい方にチャレンジする子が多かったというわけです。
つまり、やる気を出させることよりも、普段から結果ではなく、がんばっている姿をほめてあげることが、やる気を出させるためには必要だということです。そうすることで、失敗しても大丈夫と思うようになり、少しの声かけをするだけで、「やってみる」と思う子になるのです。
いつも結果ばかりをほめていると、子どもは、自信のないことをやりたがりません。小さい頃は、それでも、やる子はいるでしょうが、自分が客観的に見れるようになるとやらなくなるでしょう。
悩まない子育ての結論!ほめると怒るの効果の違い!!
これも、ある実験を例に話をします。
学力が同じぐらいの小学生を3つのグループに分けてこんな実験をしました。
毎回勉強をして、テストをして、平均点を出すという実験です。
- Aグループ 勉強中、先生は何も言わない
- Bグループ 勉強中、先生は、怒る
- Cグループ 勉強中、先生は、ほめる
さて、この実験はどうなったのか?
- Aグループは、実験中平均点はさほど変化なし
- Bグループは、はじめは平均点がぐっと上がったが、徐々に下降
- Cグループは、平均点も常に上がり、それを維持
この実験から何が分かるのか?
- 先生がほめたり怒ったりしなければ、何も変わらない
- 先生が怒れば、はじめのうちは効果はあるが、徐々になくなる
- 先生が褒めれば、子どもははじめのうちは怒るほどの効果はないが、しっかりと伸びる
ということです。
つまり、怒ると即効性はあるが、持続性がなく、ほめると即効性はないが、持続性があるということです。どちらがいいですか?やっぱり、褒めて伸ばしてあげたいですよね。
まとめ
子育てに正解はありません。わたしの家にも、子どもが2人いますが、性格も違います。だから、お兄ちゃんで通用したことが、妹には通用しないなんてこともよくあります。つまり、小手先に走ってはいけないんです。HOW TOではないということです。
そうはいっても、どうしようと思うこともあるでしょう。子育ての方針を作っておくことが、子育てで悩まないことになります。つまり、親が子育ての柱を作っておくことが大事です。何か困ったことがあっても柱があれば、親は迷いません。迷っても、決断ができます。そして、子どもは失敗してもへこたれない子になっていきます。