子育ての基礎!子育てにおける親の役割とは?

子育てにおける親の役割とは?

こんにちは。

大学院で学校心理・発達健康教育を学んだJJです。

 

今回は、子育てにおける親の立場についてお伝えできればと思います。

 

でも、このブログをみないと、きっとこれからいろんな本や情報で子育てについて学んでも、意味はないと断言できます。

この考え方が基本なって、子育てはできていると言っていいです。

親の役割をしっかりと理解して、将来自立できる子どもにしてあげましょう。

 

 

子育てのゴールは今でしょ!ではなく、はるか未来にある

どんな子に育てたいのか?と聞かれたら、あなたはなんて答えますか?

答え方はいろいろあると思いますが、基本的には、「自立」という視点が入っていると思います。

子どもは、親から離れたりくっついたりを繰り返して、どんどんとその距離を伸ばしていきます。

中学、高校生ぐらいから、「自立」していけると理想です。

 

①「自立」させるためには、親が親になる必要がある

よく「親」という字は、「木の上に立って、見(守)る」と例えられることがあります。

親は、子どもを助けるのではなく、支援するのです。

英語でいうと、「help」と「support」の違いです。

よく、「飢えている人たちがいます。この人たちに、魚を与えますか?魚のとり方を教えますか。」という質問が、比ゆ的に使われたりします。

「help」はまさしく前者で、魚を与えることです。与えられれば、その場はしのげますが、また飢えてきます。「support」は、後者です。魚の採り方を教えます。覚えるまでは大変だし、お腹がすきますが、覚えてしまえば、お腹がすいたら、魚をとることできるようになります。

子どもも、自立するために、いろいろな体験を乗り越えることが大事になります。その芽を摘み取らないようにしなければいけません。

supportは、もっとよりよくなるために、必要なときに手を貸すことです。サポートが親の仕事なのです。

「自立」とは、「人をあてにせず、自分の力で生きていけること。必要なときに、助けを求めることができること」です。

 

②「自立」させられない親の特徴

それはかまいすぎです。いわゆる「過保護」です。「過保護」というと甘やかしすぎることと勘違いしている人も多いようですが、「過保護」とは、手をかけすぎることだと思ってください。

生まれたての赤ちゃんは、過保護でかまいません。一人では何もできません。逆に、親の愛情をいっぱい受けて育つことで、愛を知っているやさしい子に育っていきます。

そして、子どもは、どんどんできることが増えていきます。できることが増えると、危険なことも増えてきます。そうすると、親は、「ダメでしょ。」「あぶないでしょ。」が始まります。これも、仕方がないことです。

でも、これも度が過ぎると子どもの自由を奪い、子どもの自然な発達を阻害してしまいます。

 

③実際に、子どもの発達を妨げた実話

Aくんの親は超過保護でした。過保護といっても甘やかすではなく、指示しすぎるんです。なぜ、指示するのか?それは、子どもが失敗しないようにという気持ちと、自分の思い通りにならないとイライラするからの2つの気持ちが入っているんです。

Aくんが失敗する前に、「まず、〇〇をして、それが終わったら、〇〇して・・・、〇〇するんだぞ」という具合です。また、人に迷惑をかける前に、「今、〇〇しろって言っただろう。先に、〇〇しなさい」とか、「〇〇しろって言ったけど、この場合は、先に〇〇だって考えれば分かるだろう。」みたいな感じなんですね。

Aくんは、自分の気持ちを伝えるのが苦手な子でした。いや苦手になったのかもしれません。そして、12,3歳になったころ、普段はおとなしくても近所の家のかべにスプレーで落書きしたり、畑の野菜を意味もなく抜いたりするようになりました。そして、目撃者がいたにも関わらず、「ぼくはやっていない。」と言い張っていたということです。

これは、「自立」できない(親の支配から出ることができない)ことへの自分へのいら立ちだったりする思春期におとずれるものなんですね。

 

 

実際にするべき親の役割

先ほど記述したように、子どもの自立がゴールです。

そのためには、親はサポート役になっていく必要があります。

具体的なイメージで言うと、お笑い芸人でいうと「タモリ」さんがイメージしやすいです。

伝説的な番組!「笑っていいとも」では、出演者は口をそろえて、「タモリさんは、自由にさせてくれる」と言っています。でも、自由にさせても、うまくいかないときは、さっとフォローしているんですね。

だから、タモリさんのイメージは、笑って出演者がやることを見ているイメージがあると思います。

タモリさんを知らない人や人によってイメージは違うかもしれませんが、とくに子どものころは、失敗していいんです。小さい失敗をいっぱいさせた方が子どもの経験になります。ときには、親が頭を下げることも見せてあげればいいんです。そうした中で、親の愛情を感じていきます。

けんかをすることも、ちょっとしたけが(痛い目)も、子どもには必要な経験となります。

そうした中で、子どもは社会性を身に着けていくのです。

どうでしょう?子どものために、頭を下げることは嫌ですか?

子どもが困ったときにだけ手を差し伸べるのは心配ですか?

心配な人は、うまく先にちょっと準備して、子どもができるかできないかのぎりぎりを作ってあげればいいです。本番は、子どもが一人でがんばるんです。

これが親の役割です。

 

 

親の役割のまとめ

まずは、親がサポート役になれるかどうかが子育ての基礎になります。

子どもの様子を見て、助けてあげたくても、ぎりぎりまで我慢してください。

それは放任ではありません。子どもは、見ていてくれたと思うだけでも愛情を感じます。

将来の子どもの自立のために、親の役割をもう1度考えてみましょう。

 

 

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