強い子に育ってほしい!親が考えるべき子育てのポイント!
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強い子に育ってほしい!親が考えるべき子育てのポイント!
こんにちは!
大学院で、学校心理・発達健康教育を学んだアラフォーおじさんことJJです。
とくに、「コーチングと子どもの主体性(自立)」について研究をしました。
子どもが生まれたらどんな子になってほしいなあと思いますか?
・元気な子
・健康な子
まず、これが1番かもしれません。次に、
・やさしい子
・心の強い子
・粘り強い子
とかが上がってくるのでしょうかね。
勉強が出来る子とか、運動が出来る子とかもあるでしょうが、どれが1番ですかと言われたら、このあたりは・・・低くなると思います。
やっぱり、私なら強い子に育って欲しいと思いますね。
今回は、「強い子」の育て方をご紹介します。
強い子に育てたい!そもそも強い子とはどんな子どもなのか?
そもそも、強い子とは、どんな子のことなのでしょうか?
答えは1つじゃないけれど、
「失敗しても、嫌なことがあっても負けずに乗り越えて前に進める子」
が1つあるのではないでしょうか?
今回の強い子とは、上記の子と定義させて話を進めます。
強い子に育てたい!大事な子育てのポイント
①「強い子」を勘違いしている親が多い
公園に行って、子どもが転んで泣いているのを見かけることがあります。
すると、一生懸命泣き止まそうとして
「痛くない。痛くない。大丈夫、大丈夫。」
と声をかけている親がいます。たぶん、こんなことで泣かない子になってねって思っているのでしょうか?それとも、これぐらいで痛いと言うなと思っているのでしょうか?
ずっと、こう言われた子どもは、「これぐらいは痛いって言わないんだ。大丈夫って思わないといけないんだ」と思います。それで、泣くのをがまんするようになるかもしれません。
私の母(つまり、子どものおばあちゃん)は、よく、うちの子が泣いていると
「また泣きよう。あんたはよう泣くな。」
と言います。自分も言われたことがあるような気がします。こう言われた子は、泣くことは恥ずかしいんだと思うようになります。結果として、泣かない子になるかもしれません。
でも、なんか違うと思いませんか?
痛いことを痛くないって思うことって強い子なのでしょうか?
泣くことがはずかしいと思って泣かない子は強い子なのでしょうか?
表面からは分からない泣かない理由。でも、どちらも
「失敗しても、嫌なことがあっても負けずに乗り越えて前に進める子」
ではないと思います。
痛いのに、痛くないって思う子は、現実を受け入れていない子ということ。
泣くことがはずかしくて泣かないと思う子は、人の評価を気にしている子です。
どちらも、失敗を乗り越える力がついていくとは思えませんね。
②強い子は、愛情をいっぱいもらった子
ある日、妻と子どもと一緒に公園へ行きました。
楽しそうに遊んでいると、
滑り台につながるはしごをもうすぐ2才になる娘が登ろうとしていました。
その横から、お兄ちゃん(息子)が、先に登っていきました。
娘は、泣きました。
お兄ちゃんは、
「ここだよ。おいでよ。もう登れるよ。」
と、泣き止まそうとがんばっています。息子もえらいなあと思いました。
でも、妻もすごいなあと思いました。泣いている娘を抱きしめて、
「先に登りたかったんだね。悲しかったね。」
と、声をかけて落ち着くまで待っています。
甘やかしていると思った人は、勘違いをしています。
小さい子どもの頃に必要なことは、気持ちを汲み取ってもらい、理解してもらっているということをいっぱい経験することです。
子どもは、「悲しい」「嫌だ」「痛い」「腹が立つ」・・・・いろいろなことで泣きます。でも、子ども自身は、どんな感情で泣いているなんて分かっていません。そんなときに、
「先に登りたかったんだね。」と理解してもらっていることで安心し、「悲しかったね。」と感情を代弁してもらうことで、「これを悲しいと言うんだ。」と学んでいきます。
こういうことを繰り返していくうちに、自分の感情を理解できるようになり、コントロールできるようになるのです。自分の気持ちをコントロールし自分の心を見つめ
だから、「嫌なことがあったり、失敗した時」、ることができます。人のせいにしたりせず、人の評価を気にせず、前に進むことができるようになるのです。
強い子に育てたい!叱るから強くなるわけではない!
①叱られても平気は慣れているだけ
「ほめる教育」や「ゆとり教育」のせいで、怒られる経験が少なくなって、怒られることに弱くなったということを聞くことがあります。
でも、怒られる経験をしたから、強くなったのでしょうか?
そんなことはありません。
怒られることが多いことで、怒られることに慣れただけなのです。
怒られることになれたから、へこたれないのではありません。
怒られることになれたから、その場はうまく反省したふりをして気にしなくなっただけなのです(ちょっと言いすぎかな?)
本当に必要なことは、怒られてしゅんとへこんでも、そこから「どうしようか」と次にとる行動を考える力ではないでしょうか?それが、前に出る力なのではないでしょうか?
②気持ちを聞いてもらった経験が、子どもを成長させる
自分の気持ちをいっぱい理解してもらって、自分の気持ちをいっぱい理解できた子が、結果として強い子になっていくのです。
こんな話があります。
小学4年生のときに、Aさんは、勉強が苦手でした。
特に、算数が苦手で、4年生になると算数が難しくて授業がいやで仕方ありませんでした。
そのことを親に言えませんでした。あるとき、
「学校へ行きたくない。」
と言いました。
まず、あなたならどうしますか?
・「学校へ行きなさい!」
・「どうしたの?何かあったの?」
って聞きますか?自分で考えてくださいね。
ここで考えてほしいのは、学校へ行きたくないということを認めてほしいわけではありません。理由を聞いて欲しいのでもありません。後者は、間違ってはいませんが、子どもは、つじつまを合わせて、言い訳をさがすようになってしまうこともあります。このときの子どもって、算数ができない、苦しいっていう気持ちを分かってほしいんですよね。
でも、言ってくれないと親でも気持ちは分かりません。
では、どうすればいいのか?
例えばの例ですが、
「学校に行きたくないの?」「学校へ行きたくないんだね。」
と、オウム返しをしてみてください。そして、黙ってまっていればいいんです。
まず、「どうして学校へ行きたくないの?」と聞くと、子どもは、その答えを探そうとします。それが、うその言い訳でもです。これは、だれしもが経験したことがあるのではないでしょうか?人は、質問されれば、その答えをうそでも探そうとする性質があるのです。
黙っていたら、確かに、何も返ってこないかもしれません。でも、その間に、子どもはいろいろ考えて、頭の中を整理します。質問したわけでもないので、自分で自問していくのです。難しいかもしれませんが、子どもに考えさせるということが大事なのです。
さて、Aさんの親は、何て聞いたのでしょうか?
「どうして学校に行きたくないの?○○ちゃんいいじめられたの?」
と、聞きました。勉強ができないから学校へ行きたくないと言えないAさんは、「○○ちゃんじゃないけど、嫌われている。誰かは言いたくない」と言いました。そして、親は学校へ文句を言いにいきます。うそだったとしても、「うん」と言ってしまった子どもは、そう思い込もうとしてしまいます。
そして、その結果不登校になってしまいました。
もし、黙っていたら、理由は言えなかったかもしれないけど、
「やっぱり、学校へ行く」と言っていたかもしれません。
「算数が分からない」ということを親に言っていたかもしれません。
その日は、うまく言えなかったとしても、別の話をしながら気分転換をして、学校へ行ったり、本当の理由を言えたかもしれません。
子どもの気持ちを聞いてあげるとは、そういう聞く(待つ)技術も必要なんです。
強い子に育てる!のまとめ
どうでしたか?
これらは、コーチングの技術を使った一部です。子どもにとって親は、いろいろなことを教えてくれるコーチです。でも、教えるだけでなく、「子どもを理解すること」「話を聞いてあげること」が、子どもの心を柔軟にして、前へ進める強い子に育てるのです。