子どもが乱暴な言葉を使い始めたら、どうしたらいいの?親ができることとは?

子どもが乱暴な言葉を使い始めたら、どうしたらいいの?親ができることとは?

育児真っ最中のJJです。

子どもが幼稚園に行きだして、楽しそうに通ってくれています。

友だちの話もしてくれたりするので、一安心。

 

でも、少し気になることが・・・。

ちょっと、言葉づかいが荒くなった?

前まで、妹がちょっかいを出すと

「やめて」

だったのが、

「やめろ」「やめろや」

となったりするなど、

「あれ?」と思うことが増えてきました。

 

子どもが乱暴な言葉を使い始めて、何度言っても直してっくれないと困っている方に、その正し方をご紹介したいと思います。

 

子どもが使ってほしくない言葉を直す方法

①親が使っていないかを考える

 そもそも親が使っていないかを考えて見てください。子どもに対しては使っていなくても、夫婦の会話や喧嘩、友だちや親子の会話など、子どもはしっかりと聞いています。子どもは、知らない言葉は基本的に使いません。どこかで覚えてきているのです。一番身近なのは、「親」です。

 こんなことがありました。小学1年生の女の子達が、サッカーみたいなことをしていました。するとある女の子がミスをして点が入ったときに、同じチームだった女の子が、びっくりする言葉を言いました。

「なにしとんや。金持って来い!」

どうですか?衝撃でしょう。きっと本当にお金を要求しているのではなく、腹が立ったときに、何気についてきているだけだと思います。昔、おっちゃんがくしゃみをしたあと、「ハックション!おらー。」の「おらー」みたいな意味のない言葉です。

これって、アニメやテレビでもなかなか聞かない言葉ですよね。親の影響かなあと思いませんか?

 

②頭ごなしに叱らず「どうしてだめか」「相手がどう思うか」を伝える

 親が使っていないとして、例えば、友だちやアニメなどの影響を受けて、使っていたとしましょう。当然、アニメを変えることはできないし、友だちを叱るのも難しいと思います。頭ごなしに禁止しようとしても、「どうして?」「友だちは使っているよ」と思うだけですね。根気強く、伝えてあげましょう。納得できると使わなくなりますし、仮に使ったとしても、親の気持ちがわかるので、注意を聞くようになります。

 例えばですが、我が家では、こんなことがありました。

 妹がいつも遊んでいる邪魔をしてくると腹をたてている息子が、あるとき

 「あっちいけ!」

 と言いました。まあよくあることですが、そのときに

 「(兄)は、一人でやりたかったんだね。」

 「うん。」

 「いま、(妹)は、小さいからよくわからないけど、あっちいけっていう言葉は、友だちとかにも使ってはダメだよ。それを聞いた友だちは何て思うかな。」

 「分からない」

 「きっと、一緒に遊びたくないんだ。僕のこと嫌いなんだ。と、思ってしまうよ。(兄)は、(妹)のこと嫌いなの。」

 「ううん(ちがうよ)。」

 「そうだね。今は、一人で遊びたかったんだね。それを伝えられたらいいね。」

 ということを、何度か繰り返していました。すると、今でも、遊びの邪魔をされて腹を立てていますが、

 「いまは、(兄)は、一人であそびたいの。(妹)は、これで遊んでいて。」とか、「これは、(妹)には、まだ難しいの。これが終わったら、別ので遊ぼうね。」と言ったりしています。

 当然、子どもですから、感情が高まったときには、こんなに冷静ではありませんが、感情任せに言葉を放つことは少なくなっています。

 

③絶対ダメな言葉は、しっかりと「叱って」あげる

 いつもと違う親の声のトーンや表情は、子どもに大きな影響を与えます。とくに、いつもは、やさしく注意したり声をかけている親が、強く言うと子どもは、「あれっ」と感じます。でも、一方的に言うのではなく、しっかりと手を握って、目を見て、真剣に伝えましょう。叱るは感情だけをぶつけることとは違います。

 子どもが納得できるように、そして、「この言葉を使ってはだめなんだ」と思うまで、しっかりと伝えましょう。

 

 

子どもが使ってほしくない言葉を正すときに気をつけること

 まず、その言葉を使った気持ちを受け止めるということです。

 できるだけ、初めに受け止めてあげた方がいいです。どうしても、先に叱ってしまったとしても、あとで受け止めてあげてください。

 言葉というものは、便利ではあります。でも、伝えるのが苦手な子もいます。そういう子に、あまり厳しく制限をかけると、言葉が使えなくなって、ストレスがたまり、手を出したりするようになることもあります。そういう子には、「こう思ったときは、○○と言おうね。」と、始めの頃は、別の言葉を教えてあげる必要があります。

 これは、実際に、教育現場にいたころに経験したことです。

 小学1年生の乱暴な言葉を使う子がいて、厳しく注意されていました。何とか乱暴な言葉は減ったのですが、今度は、叩いたりけったりするようになりました。当然、それの方が厳しく注意されました。そうすると、その子は、嫌なことがあると、教室の隅の方で、握りこぶしをつくって、すごい怖い顔でうずくまるようになりました。

 乱暴な言葉もへり、何とか暴力もなくなったけど、これで良かったのでしょうか?

 やはり、気持ちを解放する(伝える)方法を教えてあげないといけませんね。

 こうならないように、まずは、どうして怒っているのかを受け止めてから、根気強く何度も伝えてあげましょう。

 

 

子どもが乱暴な言葉を使いたがる理由

小さい子どもは、その言葉自体がどんな意味や言い方で違いがあるなど、考えて使っていません。その言葉や音がただ面白く感じているから使っています。特に、好きなアニメやテレビの世界の言葉は、子どもにとって新鮮です。

例えば、ドラゴンボールやクレヨンしんちゃんを見ている子が、自分のことを「おら」と言ってみたり、「アンパンマン」を見ている子が、ふと「おれさま」と使ってみたりすることもあるでしょう。

また、仲のいい友だち(仲間)が使っている言葉を使っていたりします。これも、人間の自然な心理です。

つまり、親が乱暴な言葉を使っているなあと思っていても、子どもはそんなことは感じていません。幼稚な言葉や環境が変われば、大きくなったら使わなくなるでしょうが、放っておいてもすぐに直るということはありません。

 

 まとめ

 生まれ持った子どもの性格もありますが、人は環境で大きく成長が変わります。

 まず、子どもの見本は、親です。親がしっかりと子どもを受け止めてあげれば、子どもは、間違いや失敗をしながらも、強く正しく育っていきます。

 言葉づかい1つで、子どものけんかはおこります。けんかがダメというわけではなく、そんな気はないのに、誤解されたりする言葉は、使わないようにしてあげたいですね。

 

 

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