怒らなくても子どもが宿題をするようになる方法
怒らなくても子どもが宿題をするようになる方法
子育てと健康を応援するJJです。
教育関係の仕事に約20年努めていましたが、宿題をしなくて困っている家庭の相談をよく受けました。
みなさんもそんな経験はありませんか?
これをすればいいというより、子どもがどうして宿題をしないのかということを理解するとこから始まります。
そんなの、「勉強が嫌いだから」と決めつけてはいけません。
勉強が嫌いな子でも宿題をする子はいますし、得意な子でも宿題をしない子もいます。
必ず、何か理由があります。
そのあたりのポイントをお伝えしながら、解決策を選択してくれたらと思います。
子どもが宿題をしない理由をみつけよう
① 勉強が分からないから
これは結構あります。初めは、別の理由で宿題をしなかったんだけど、そこからどんどん勉強をしなくなって、結局わからなくなったというパターンもこれです。
勉強が分からないのに、宿題をするのは難しいですよね。
まず、自分の子がそういうタイプなのかどうかは、きれい・汚いはともかく、漢字の宿題をしていて、それ以外はしない場合は、この可能性があります。
② 出したりページを合わせるのが面倒くさい
宿題は何だったのか連絡帳を出してチェック。計算ドリルの何ページを開けて、ノートも開けて・・・という作業が苦手なのです。これは、一概には言えませんが、ノートなどを結構とばして使うことが多い子に多いです。
③ 宿題をする習慣がついていない子
これが、一番多いです。遊びを優先してしまったり、カバンは、帰ってきたら放り投げてそのままみたいな感じですね。朝までランドセルを開けないタイプの子です。
宿題をしない子に宿題をさせる方法
当然、声をかけるだけでは宿題をするようにはなりません。一緒に、工夫しながらが大事です。
①勉強が分からないタイプの子へのかかわり
もし時間があるなら、一緒にしてあげましょう。できたという達成感を味わうことで、のちのち自分でするようになります。大体の子は、算数でつまずいているので、例えば、10問の問題があったら、9問まで教えて、10問目は一人でさせて、あとでチェックしてあげる。もしくは、大体の問題集は、最後の問題が難しいので、始めの1問は置いておいて、2~10問まで教えてあげて、1問目を自分で解かせるのもいいかもしれません。
そうしているうちに、8問まで、7問まで、6問まで・・・と教える数と一人でさせる数を変えていきます。
どうしても、子どもが宿題をするときに、家にいることができない場合は、事前に問題の解き方や答えを動画や紙に書いてあげて、写させるだけでもいいです。それも、1問以上は、必ず子どもに解かせます。写すぐらいは、子どもでもできます。1問がたとえできなかったとしても、1問ぐらいなら、朝横についてできると思います。また、1問なら、子どももやります。
とにかく、宿題を完成させる習慣をつけてあげてください。
②ページを合わせたりするのが面倒くさい子へのかかわり
このタイプの子は、まず、一緒に出してあげることから始めます。また、ノートの書くところとドリルのするところを挟み合って入れておくこともいいです。取り出したら、ページをみることなく出すことができます。そのあたりは、先生にも協力してもらえばいいと思います。
最終的には、自分で学校でやるページを同じようにセットして帰ってくるようにします。
すると、カバンをあけたら、ノートとドリルはいっぺんに取り出せるし、ページを探したりする必要はありません。連絡帳をみるのも面倒な子は、宿題を入れる袋を別に用意していてもいいと思います。でも、これに入れるのも面倒な子は、これも、先生に協力をお願いしましょう。
③宿題をする習慣のない子へのかかわり
これは、根気が必要ですが、一番改善が早いです。とにかく、一緒に横についてあげます。また、漢字を100マスもかけない子もいます。その場合は、赤鉛筆で薄く書いて、なぞらせるだけでもOKです。これが意外に効果があります。なぜなら、漢字ドリルをするとき、左のドリルを見て、右にノートに真似て写し、また、左のドリルを見て・・・というとき、意外と漢字を探したり、見て写すのは手間なのです。
でも、先に親が書いてあげていると、ノートだけに集中します。そして、これも、最後の1つや1行の漢字は、自分でさせます。そして、その量を増やしていくうちに、だんだんと自分でできるようになります。
達成感が大事です。とにかく、宿題ができた経験をさせてあげてください。
宿題をさせるのに大事なポイント
それは、褒めるです。
例えば、宿題を全くしない子が、宿題を出しただけで褒めてあげてください。1行書いただけでも褒めてあげてください。すると、どんどんするようになってきます。当然、昨日よりもできないときがあります。その場合は、励ましてあげてください。
褒められる経験が自信となって、宿題を自分で取り組むようになります。
宿題をどうしてもさせなければいけないとき
それでも、一人ではできるようにならない子もいます。
その場合は、どうするか?最終手段は、「やらなければいけない」状態を作ることです。怒るとうよりも、約束を大事にさせます。例えば、罰。「しなかったら、今度の遊園地はなしよ。」などです。正直、したくはありません。でも、ここまで、取り組んできている中で、しっかりと約束すれば、子どもも納得できると思います。でも、やっていないときに、急に言っては行けません。一緒に、取り組みながら、自信をつけてきたころや親が離れていくころに約束をします。でも、絶対に、約束したら守ってください。していないのに行くということは、約束を守っていないのが、親になります。また、褒美はやめてください。ご褒美があるから、宿題をするというのは、「見返りがあるから、宿題をする」「みかえりがなかったら、宿題をしない」という思考になり、のちのち親が大変になります。
まとめ
宿題は、学校との約束事です。約束を守ろうと努力する子とそうでない子だったら、どっちに育ってほしいですか。
でも、宿題をしないことで、子ども自身を否定するのはやめてあげてください。
その行為だけに、しっかりと声をかけて注意してあげてください。
そして、子どもが宿題をしやすい環境を整えてあげてください。
あと、どうしても働いていて子どもの宿題を見てあげられないという家もあるでしょう。こういう場合は、正直難しいです。
もし、自営業なら、お店で宿題をさせてあげたり、そこまで遅くならないなら、家に帰ってから見てあげたりすることも考えましょう。
また、両親やお友達の家、学校などに協力をしてもらえるよう親が動くことも必要になってきます。